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インテルメッツォの書斎
ポケモン擬人化の落書きを投下したり、 基本的に絵や文や設定置き場。
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「で、最近どうな訳よ?」
「どうとは…何がじゃ」

月は高く登り、日は完全に地の裏側へと行ってしまったような夜。
樋之下は久し振りに会う友人の翡芽と酒を飲んでいた。
暫く振りという事もあって話の種は尽きなかったが、
その隙間を縫って投げられた問いに、樋之下はちびちびと傾けていた杯を下ろす。
翡芽はにやりと笑うと、疑問そうな樋之下に答えた。

「何がって、そりゃあれだ。あの山神の兄ちゃんと上手くいってんのかって事だよ」
「……別に、どうともせぬよ」

渋面を作って見せた樋之下は、ぐいっと酒を煽る。
やや赤面して見えるのは気のせいでは無いだろうし、酒のせいでも無いだろう。
相変わらずひねくれた奴だな、と翡芽はからからと笑った。
そちらを一睨みすると、樋之下は面白くなさそうにふんと鼻を鳴らして、杯を床に置いて立ち上がる。
そしてもう終いだと言わんばかりに手を鳴らして、不機嫌そうな声で言った。

「いつものお守り役の所に行くのじゃろう?なればとっとと行ってしまえ」
「えー、それはそうなんだけどな。…ま、良いや。今の質問はまたの機会にしっかり聞くとすっか」
「聞かずとも良いわ!何でもないと言っておるのが分からぬか?」

むきになる樋之下を笑いながら横目で見て、翡芽も自分の酒瓶を掴んで立ち上がった。
そのまま縁側に向かう途中、樋之下と擦れ違う瞬間に彼は言う。

「何でもないにしろ何にしろ、好きな奴が居るならあんま他の男を家に上げんなよー。妬かれるぞ?」
「っ……」

ばっと、物申そうと振り返った樋之下の視界の中に、もはや翡芽の姿は無い。
暫し瞼を瞬かせてから、彼は不満そうに溜め息を吐く。


「玄関から出ろと言うておろうが、馬鹿者が…」



(縁側から見える、雲と雲の狭間から覗く背に、
僅かばかりの、呪詛を呟いて)



*****


樋之下(ドータクン♂寄)と、翡芽(レックウザ♂寄)の話。
二人は神様関係で昔からの旧友なので、今でも偶に飲み会をしています。
翡芽が地上に降りてくる間だけなので、本当に偶にですが、
むしろ本人達はそのブランクの間に溜まった話をするのが好きな様子。
…この調子だと、翡芽がわざと自分が飲み会に来た痕跡を残して、
鎖牙さんをやきもきさせそうな予想g(ry)  


 

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神系統の子達の弱点についてメモメモ…!
妙に長いので追記にてどうぞです(・ω・` )

先日から練っていた設楽(クロバット♂)とオノ(色ミカルゲ♂)の追加設定をもそもそと…。
若干長い様な気がするので、追記に置いておきますね(・ω・` )
暗めな部分も少しあるのでご注意をば…!



青い青い水が流れる。
日の光が屈折して輝く。
瞼の裏にちらちらと光が映った。
ゆらりゆらり。
たゆたう水面。
そっと、目を開けた。


蒼い蒼い空が、映った。


「……あー、」

気が付くと、そこは海の真ん中。
ぷかりと海上に仰向けに浮いて、空は幾度か瞬きをした。
天気は晴れ。疎らに浮かぶ白い雲が、ゆっくりと流れていく。
果てなく続いて行く蒼に、何だか楽しくなって。
笑顔になって、空は世界に向けて言葉を贈った。


「おはよう、親愛なる世界」

 

(それと、今日からもよろしくね)

 

 

*****

 

空(ルギア♂寄)の話。
基本的に海の底で寝て、何年かおきに起きてくるのが常で、
その寝覚めが良いとこういう感じになりますよというお話。
寝覚めが悪いと、寝ぼけて嵐を起こしてしまうとかなんとか。
今現在は毎日寝て毎日起きるサイクルなので、寝ぼける事も少ない様です。
ちなみに、やはり水中が一番気持ちが良いらしく、
旅の途中でも、川や湖を見付けると飛び込みたがります(・ω・`)アクティブ!

 

青年が一人、暗い森の中で歌っていた。
高らかに高らかに、長く尾を引く様に。
不思議な旋律を持ってして、音を紡ぐ。

「珍しいねぇ、君が歌なんて」

不意に声が降ってきて、青年は歌う口を閉じ、頭上の木の枝に座る人影に目を向けた。
人影はそこに座したまま、にこりと微笑んでいる。
普通ならば少しは驚いても良さげなものだが、人影を見上げた青年の顔には、
突然の来訪者に対する驚きは微塵も感じられなかった。
代わりに口許を皮肉げに歪ませて、今度は歌ではなく言葉を紡ぐ。

「お前が此処に来る事の方が珍しいだろうが、かつての村神よ」
「いやいや?僕もここに来るつもりは無かったんだけどさ、偶々近くを通ったら歌が聞こえてきてね」
「なに、他愛ない歌さ」

吐き捨てる様に言った青年は、しかしその表情に笑みを浮かべた。
優しさとは正反対の、嬉しさとも正反対の酷薄とした感情を浮かべて、彼は嘲笑う。
人影はそんな彼を興味深そうに見て、些細な疑問を問うた。

「ねえ、君は一体何の歌を歌っていたの?」

青年が人影から視線を外し、
また空を、虚空を、世界を仰いだ。

「全てに対する、ささやかなる呪いの歌を」


そうして彼は、再び歌を紡ぐ。
空を、虚空を、世界を呪う歌を。

 

(虚ろに響くは呪い歌
世界を呪う、高らかな)



*****


歌ってるのはヴェルディ(色ベトベトン♂)、話し掛けた人影は硯(色ネンドール♂寄)。
性格が捻くれてる同士、それなりに仲が良い人達です。
その分会話内容が普通に見えてちょっと怖い方向に行きがちですg(ry)
ちなみに、流石にヴェルディでも歌で世界全てを呪う事は出来ません。
それでも歌うのは、僅かばかりの気晴らしと、世界に対しての嫌がらせ。


 

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